基礎的なルイボスと南アフリカのお話
ルイボス茶葉は南アフリカの特産でその他の地域では栽培が出来ません。
水銀の件を話す時に必要なポイントは先ずはこの事だけ抑えておいていただければ良いでしょう。
では次に、南アフリカというのはどんなところか?
アフリカの中でも最南端にある場所で日本では記憶に新しい
南アフリカワールドカップが行われたところです。
南アフリカのサポーターが持っていたブブゼラという大きな音がでる楽器が
特に印象的で覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
さてそんな南アフリカの特産品というと他にはワインやココナッツオイル、
マカデミアナッツオイルなどが世界的有名です。
日本ですと距離も遠い事から輸送コストがかかりあまり馴染みがありませんが
今では南アフリカワインは日本でも味と品質の良さから
ーパーマーケットなどにもチラホラと増えております。
南アフリカはアフリカングルメの玄関口
そんな南アフリカのグルメの輸出先はヨーロッパ各国が主流です。
ヨーロッパは世界屈指の衛生管理と厳しい食品検疫検査と品質管理と言われるており、
その為に南アフリカの食品品質の管理も主要な輸出先であるヨーロッパと同格の
非常に高い検査基準を設け行われております。
どうしてもアフリカ大陸というと写真のようなキリンや象などがいる自然のイメージですが
政府指導の下に行われている事からアフリカ全土、世界屈指の食品質管理国という一面もあります。
ではアフリカの水銀事情とは?
アフリカでの土地で水銀が検出されているのは事実です。
その理由の一つに挙げられているのは先進国から来る家庭用廃棄物だと言われています。
使われなくなったTVや冷蔵庫、パソコンなどがアフリカに持ち込まれその電化製品を燃やし
鉄や銅線を取り出す為に川などで冷やし汚染された川に住む魚や土壌から
高濃度の水銀が検出されるという事例が一部の地域で起こっております。
ですが54カ国も有するアフリカ大陸の中でも
ごく一部の箇所のしかも南アフリカから数千キロ離れた場所です。
私達がこの地を訪れ生産者と栽培に携わり10年以上経ちましたが「事実が未だに分かりません」。
そして冒頭で話した通りルイボスティーは南アフリカでしか採れませんので
その様な土壌汚染が確認された国々でルイボスの栽培は不可能なのです。
水銀検査って必要なのか??
結論からいいます。
「お客様の不安を払拭する為には必ず必要です。でもそれは良いルイボスの証明とはならない!」
これが結論です。
そして水銀が心配でというお客様には私達は正直にお話します。
それは量販店でも専門店でもそれだけを比較して買うのなら気にしなくて良いと伝えております。
よっぽどの劣悪な取引先でない限りはどんな茶葉のグレードでも
水銀が入っている事など心配はしなくて良いと思います。
そしてもう一つ「水銀検査をしている」というのが
良いルイボスティーを証明するものではないのです。
ルイボスティーを生産管理する上で必要な事の大まかな事項は
□茶葉のストレージ状態(古物ではないかや保管温度)
□品質管理はちゃんと行われているのか(弊社は118項目を実施)
□茶葉の生産管理(発酵の温度管理、工程管理)
□どこで誰が栽培したか(トレース管理)
□流通時の雑菌などの繁殖(流通管理)
□証明書などのエビデンス(残留農薬の検査や薬品燻蒸などを行なっていないか)
以上の管理するべき項目の中の水銀検査は当たり前に行なうべく
項目のひとつに過ぎないという事だけを覚えておいて下さい。
最後に言いたい事
何故、今回この様な事を言いたいか?
私達は南アフリカという土地の特産品であるルイボスティーに出会い
「日本で美味しいルイボスティー」を飲んでもらいたい!
という生産者の想いと共に二人三脚で今日まで販売しております。
昨今では妊娠中のママや健康や美容を目的にルイボスティーを飲まれる方も増えてきております。
とても嬉しい事です。
水銀検査というのは残留農薬やアレルゲン検査、成分分析などの
分析費用と比べると非常に安価に証明書が発行できます。
その証明書は付加価値としては何の効果もないという事です。
私達は南アフリカでしか栽培されない貴重な茶葉を今日も農家の人達が
品質と味を守り安心安全に留意しながら大切に預かり日本で販売させていただいております。
この場をかりて少しでもアフリカの美しい自然とルイボスティーという
素晴らしいお茶が間違った認識で伝わらなければ幸いです。